オジュハット

日本を何度か訪れたことのあるオフィサーが言ってました。「日本人はあんまり喋らないんだ。」確かに世界に数ある民族の中で、日本人の口数は少ないほうだと思います。それはそうですが、この国の人々がかなりのお喋りであることについても異論は無いでしょう。

オジュハット(言い訳)を始めると、これがまた甚だしい。職場に遅れて来た人が、こちらがまだ何も言う前から、「引っ越したばっかりで家はガチャガチャ、窓はガタガタ、水はチョロチョロ、ガスが出ないし、子供はギャーギャー。下の子連れて学校に送り届けて、それから上の子が試験を受けるのに願書を送らにゃイカンと郵便局に行けば、切手はあっちだ、貼るのはここだ、出すのはそっちだ、たらい回しするくせに、そーゆー奴らは座って無駄話してるだけなんだから。そっからリキシャで大通りまで出ても今度はバスが捕まらなくて、やっと乗ったら雨が窓から滲みてきて......」

と、このように要約 して言ってくれればまだいいのですが、郵便局でカウンターにいた人が何をどんな風に言ったかまで口真似で再現してくれて止めどなく続きます。まるで釈明どころか言い訳にすらなっていないませんが、自分を正当化しようという意思だけは終始一貫しています。日本人としては、いゃ~家がバタバタしててぇ、とちょっとすまなそうに言ってくれればそれでいいんですが、この国ではそれでは済まされないようです。その話は別の機会にするとして、僕も自分のオジュハットを始めることにします。彼らのように雄弁にはいきませんが。

6連休の最初の日に停電があって、それ以来、家からネットワークに繋がらなくなってしまいました。これまでなら自動的にバッテリーモードに切り替わってくれたのですが、とうとう僕のバッテリーも寿命が来たらしく働かなくなっていました。停電になると、プツンとコンピュータの電源が落ちてしまいます。もう一度電源を入れ直せばとりあえず立ち上がるのですが、そんなことを繰り返しているうちに家からネットワーク、即ちインターネットに繋がらなくなってしまったのです。

ISP(インターネット サービス プロバイダー)に問い合わせることも出来たのですが、この前にも既に一枚ネットワークカードが駄目になっていて、もう復旧は困難だろうと諦めていました。この国では、バッテリーにせよネットワークカードにせよ寿命が早いようです。どちらも日本から持ってきたものです。我々にとって厳しいのですから、電子機器にはなお更タフな環境なのでしょう。

昨日(17日)からオフィスが開いて早速溜まっていたEメールをダウンロードしましたが、どうもインターネットへの接続状態が良くないらしくダウンロードするだけで1時間近くかかってしまいました。ちょっと居残りしてBLOGを更新してから帰ろうかと思ったら、「今日明日ぐらいは、夜の当番もとっとと帰ろう」という話になってしまい、今日一週間ぶりの更新になってしまいました。

そうこうするうちにネットワーク接続の契約が切れてしまったので、故障が直ったとしても家からはインターネットに繋げられません。ですからこれからは更新が不定期になりますが、バックデートする形で一週間のブランクを取り戻していきます。ここに書いておきたいことは、まだまだあります。

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6連休

今日から6連休に入りました。今日はイスラムの休みだったと思うのですが、うっかり公務員カレンダーをオフィスに置いてきてしまいました。

上のサイトの休日表では、12日(金)に「シャベ・カダール」となっていますが、これが一日前倒しになったのだと思います。13日(土)はもともと休みではなかったのが、直前になって休みに変わりました。また、断食明け(イード)が15日(日)からとなっていますが、これは14日(土)から16日(月)までの3日間です。この間に月が出れば、その日で断食は終わりです。

イードは、日本で言えば盆か正月みたいなものです。みんな郷に帰るので、いつもは人や車で騒がしいダカが閑散になります。

断食月の始まった10月16日は、たまたまのようですがバングラ暦でも「霜季」に入り、あれ以来ぱったり雨が降らなくなりました。日差しはすっかり傾いて、もう冬の影をつくり始めています。湿度はいつも40%の前後、室温は昼間でも30℃を越えることがありません。窓を閉め切って寝ても、蒸すこともありません。

朝方、気温が下がってガスがかかるになりました。これが12月に入ってもっと冷え込むと、濃霧に変わります。

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ジャンキー(その2)

国籍不明(アメリカ製品とは書いてあっても、どこで作られたかは書いてない)

今ダカで手に入るジャンクフードの中でも、王様の壇に座すのがポテトチップスのブランド品Lay's(R)です(写真は「Classic」。他に「Salt & Vinegar」と「Sour Cream Onion」があります)。大袋6.5オンス(184.2g)で190タカ、日本円にして約400円もします。同じ会社のDoritos(R)は170タカ、円筒形の容器に入ったプリングルスは100タカで売られています。また、マレーシア製だと85g袋が50タカです。

同じLay'sでもインド製の100g袋は70タカ。ただし、ポテトの表面がギザギザの少し厚めのタイプです。これでは、あのポテトチップスならではの歯ざわりと、塩っぱさがいまひとつ楽しめないのです。このインド製Lay'sなら辻々にある小さな雑貨屋にも置いてありますが、大袋はスーパーマーケットに行かないと手に入りません。バングラデシュでスーパーマーケットといえば、ごく限られた人が行く所で庶民の買い物する場ではありません。

こちらはちゃんとインドで作ったと書いてある(写真の人は誰だろう?)

スーパーマーケットのジャンクフードコーナーに足を踏み入れると、件の大袋は王様の座にふさわしく最上段に並んでいて(買う人が少ないからでしょうが)、さりげなく1つを買い物カゴに入れる脇で子供がポカンと口を開けて見ていたりすると、ちょっと金持ち 気分になったりします。が、その実、僕にとっても贅沢品であることにかわりはありません。

ワレの少なそうな大袋を慎重に選んだのに、レジで袋詰めする係りが床に落としてしまいました。黙っていると、ニヤニヤしながらそのまま袋に詰めてしまうので代りを持って来るように言いました。だいぶ待たされて持って来た代りを再検分してやろうかとも思いましたが、さすがにそこまでは止めておきました。

大袋をよく食べているある人は、本当はカルビーが好きなんだけど と言ってました。僕は湖池屋「天城赤穂の天然塩」しかもプレーンが好きでした。いまもあるのでしょうか?

コメントありがとうございます...

》 ちゃぱなんさん
 そぉですか~、娘さんもジャンキーだったんですかぁ(人聞き悪くてスミマセン)。おトモダチになれそうです。インドお気をつけて、いってらっしゃい。
(『~その1』からトラックバックを入れるの忘れていました)(11/11付記)

》 じんたさん
 天塩といえば「天城」じゃなくって、「赤穂」でした。いかんいかん。
そうそう、「うすしお」味より「こいしお」が欲しいのに。でも、湖池屋ブランドがまだ残っててくれてよかった。(11/11付記)

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ダカB級グルメ#2「ラルシャク スパゲッティ」

お手伝いさんが作ってくれたラルシャクのバジ(赤菜の炒め物)が余ったので、スパゲッティに絡めてみました。

今のお手伝いさんは料理のレパートリーこそ多くありませんが、味についてはバングラ料理グルメKくんのお墨付きです。なにしろ、弟子入りしたい......どうせ見てないだろうと思って好き勝手言ってますが実際は「習いたい」~と言っていたほどです。

使っている塩も油も香辛料も至ってオーソドックスなバングラスタイルなのですが、仕上がりにはちょっと無国籍な風味があります。油と塩を控えるように言っているので、ひょっとしたらガイジン向けにアレンジしてくれているのかもしれません。なにしろ5リッターの油と、2Kgの塩を3ヶ月かそこらで使い切ってしまったのです。別に毎日10人分作っているわけではありません。せいぜい日に1回1~2食分です。

この国では脂っこいおかずで、ご飯を山ほど、しかも夕食は夜も寝に入る直前に食べるので、男女を問わず殆どの人が内臓脂肪(皮下脂肪ではなく)による肥満です。僕もこちらの料理で中年太りに拍車がかかっていますが、それでも彼らからは「ズボンがぶかぶかになってずり落ちそうだ。どうした、病気か?」と心配される始末です。

閑話休題。そこである時、彼女の作ってくれたおかずの残りをスパゲッティに絡めてみようと思ったのです。これがなかなかイケたので、それから味に変化が欲しいときは、チーズを乗せてドリア風にしたり卵とじにしてみたりと思いつくまま試しています。

ラルシャクは文字通り赤い菜っ葉で、炒めるとこれがまた深紅に染まります。一見すると紫蘇(しそ)の葉のように見えますが、あのような独特の香りはなく、アクや渋みも強くないので食べやすい葉野菜です。

ラルシャクの好きな寺井さんに捧げます。

ラルシャク(赤菜)スパゲッティ

こちらも見てみてください...

コメントありがとうございます...

》 じんたさん
 いぇいぇ、ゼロ・ポイントの二人の前に赤菜スパゲッティを供え...
...
なんてことはしてませんよ。「献上します」ぐらいの意味で捧げました。
でも気に障ったら、ごめんなさい。(11/11付記)

ところで、ラルシャク スパゲッティ~じゃ長いので、略して「ラルスパ」でいきます。

》 なおなお
 お手伝いさん、これで3人目。替わるごとに、だんだん料理が美味くなっていくと言われてます。なおなおが食べたのは、最初のブアだね。

時々バザールで見かける、三角に尖がった1mぐらいの葉野菜は、あれコチュシャク?
こちらも洪水と大雨のダブルパンチで野菜が高騰。前はよりどり2Kgぐらい買っても40~50タカぐらいだったのが、今じゃ70~100タカ近く取られたこともありました。(11/11付記)

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ジャンキー(その1)

「ジャンキー」とはもっぱら薬物中毒になった人のことだと思っていたら、もうちょっと違った使い方もあるようで、「ジャンク フード」を好んで食べる人のことも指すのだそうです。ジャンクフードは辞書にも載っていて、学研“辞スパ”によると『栄養価は低いがカロリーの高い既製食品;ポテトチップ・ポップコーンなど』のことです。

毎日毎日いわゆるカレー味の料理ばかり食べていると、たまに違った刺激が欲しくなります、無性に。自称ジャンキーの知人は、体がジャンクフードの成分を欲しているのだから補給した方がいいのだ、と自己弁護していました。確かに時々発作的にジャンクフードに取り憑かれ、スーパーマーケットに走ることがあります。大袋一つ貪るように食べ尽くしてから気分が悪くなり、もう二度とこんなもの食べるまいと自責の念にかられるのです。

ちゃぱなんさんが『バングラデシュお菓子情報(1)スナック編』を特集していますが、この「スナック菓子」とジャンクフードは何かが決定的に違います。何が違うのか、うまく説明する言葉を探してみました...

病気になった時にも栄養補給源として食べられるのがスナック菓子 で、
とても食べる気にならないのがジャンクフード

...というのが今のところ有力候補です。この基準によると、チャナチュールは僕にとってジャンクフードに分類されます。初めの頃はぱくぱく食べていましたが、一度ひどい食中りをしてからは何故か食べられなくなってしまいました。

ジャンクフードではありませんが、バングラ料理(トルカリ)も気分が悪いときにはなかなか箸(手)が進みません。なにしろ油も塩も香辛料も、たっぷりです。ですが、病院食も基本的にトルカリです。

次回は、ジャンクフードの王様を紹介します。

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革命連帯記念日

今日は「革命と連帯の記念日」ということで公休です。1975年の今日、クーデターにより陸軍参謀総長ジアウル ラーマンが全権を掌握しました。

  • 『東方観光局』>国別データ>アジア>バングラデシュ>歴史
    バングラディシュ独立

現政権の首相カレダ ジアはジアウル ラーマンの未亡人で、彼女の率いるBNP(バングラデシュ民族主義党)は11月7日を記念日にしました。

  • 『バングラデシュ情報』>政治経済日誌>2001年10月11~15日
    2001年10月15日 “Khaleda政権閣議、2省新設、非同盟諸国首脳会議とりやめなどを決定”
  • 『バングラデシュ情報』>政治経済日誌>2000年11月上旬
    2000年11月02日 “Hasina「Golam Azamは戦争犯罪人」”

話は変わって、昨日の記事『バスのストライキ』に補足します。

政府は、ディーゼルエンジンのバスのうち10年より古い車両を禁止する方針のようです。運輸関係の労働組合が政府に突きつけた要求の中には、この件の撤回も含まれていました。現状では20年までの車両が許されていたはずです。

僕はいつも職場の往き帰り、車の中でマスクをつけています。最初は抵抗がありましたが慣れてしまえば、道に立ち込める排気ガスに巻かれてマスクをせずにはいられません。ですが昨日は、しばしマスクを忘れていたのです。バスがいなければ、これだけ空気が良くなるのだから、古いバスの禁止は歓迎します。

ベビータクシービニール袋も禁止してしまったダカです。古いディーゼルエンジンの締め出しも、きっとやってくれるでしょう。

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バスのストライキ

なんと全国一斉、バスのストライキです。数日前、運輸関係の労働組合(Bangladesh Sarak Paribahan Sramik Federation, a platform of transport workers)の要人が殺されたことから、日頃募らせていた政府への不満を一気に噴出させたようです。

よく交差点で、交通整理の警官が言い掛かりをつけては賄賂を巻き上げている光景を目にします。ある時は要求されてもいないのにバスの運転手が、わざわざ車掌の少年に10タカ持って行かせ警官も当然のようにこれを受け取っていました。これを見たオフィサー達はさすがに何事だ、と驚いていました。

また別の日、僕がCNGに乗っていると、交差点で警官がひょいと運転手の脇に座りました。運転手は慣れっこのようで別に動ずる様子もありません。その警官はサイドミラーで後ろに座る僕の顔を覗いていたので、ありゃガイジンかっと思ったのかもしれませんが見なかったことにして、次の交差点で向かう方角が違うことを知るとまた黙って飛び降りました。

そんなこんなで、警察とバスやタクシーは馴れ合った仲かと思いきや、その実ドライバー達も人の子でした。

バスはこの国の主要な交通手段です。自家用車を持てる人はごく一部だし、汽車が走る区域は限られています。リキシャも最近は渋滞対策で大通りから締出しを食らっていて、もちろんタクシーは高くつくので毎日乗るものではありません。ちなみにバスで5タカの道を、タクシーに乗ると50~80タカは取られます。

国営のBRTCバスだけは朝から動いていましたが、近所のバス停には数百人の人だかりが道にはみ出していました。僕らの前にいた乗用車が十数人の男たちに囲まれ、相乗りを強要されているようです。しばらく道の真ん中で立ち往生した挙句、7~8人がその車に乗り込みました。走っているCNGを見るとどれも3人掛けの席に4人乗り、運転手の脇にも客が座っています。

大雨でバスが止まった日もそうでしたが、朝はバスがいない分道は空いていました。ただ帰りは、「バスがいなくても、この有様か」と同乗のオフィサーがつぶやくほどの大渋滞。モハカリの渋滞が緩和された分、カントンメント(軍の宿営地)の入り口やボナニに右折する車による渋滞が余計悪化したようにも思えます。

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「イエメニ ホテル」

「イエメニ ホテル」

寺井さんが5年ほど前に「逗留」されたという、「イエメニ ホテル」の写真を撮ってきました(見てみる )。

逆光の中で撮っているので、ホテルの写りが少し暗くなってしまいました。当時はピンク色だったようですが、

今では白に塗り替えられています。といっても、だいぶ煤けています。

満室だということで、部屋の中は撮らせてもらえませんでした。グルシャン辺りにあるゲストハウスなら、きっと無理を言えば客が不在の部屋を勝手に開けて見せてくれたことでしょう。でも、ここの部屋係は「お客さんの荷物があるから...」と開けてはくれず、でもその態度は決して無愛想でもぞんざいでもなく、かといって行き過ぎではない程よいフレンドリー加減でした。

廊下の窓からセクレタリアットを写していると、件の部屋係が「イフタールの時間帯になると、この前に灯が点って人がいっぱい出てきていい眺めだよ。」と教えてくれました。ちょうど目の前が、ゼロポイントの交差点です。

フロント(レセプション)と客室が4階にあります。部屋代や客室数など訊こうかと思ったのですが、フロントにはいつも客(たぶん)がいて何かしら話をしていたので写真だけ撮らせてもらいました。5階に食堂があります。食堂の入り口には、バングラ表記で「レストラ」と書いてあります。最期の「ラ」は鼻音になるので、これでレストランと読ませるのかもしれません。

ホテルの名前もちょっと不思議で、バングラ表記を素直に読むと「イヤメニ」です
(「イヤ」については『バングラ会話講座#1』に対する、なおなおのコメントも見てみてください)
一方、英表記では「YEAMENI」と書いてあります。無理にカタカナにすれば「イェアメニ」でしょうか。でも、まぁ我々が呼ぶならやはり「イエメニ」でしょう。

関連記事...

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フライオーバー開通

バングラデシュで初めての立体交差、モハカリのフライオーバーが本日4日開通しました。7日開通の予定でしたが、3日前倒しになったようです。

TVニュース(ntv)は首相カレダ ジアを乗せた白いメルセデスを先頭に、車やら人やらが橋を上り始めるところから、仕舞いには道路一面を歩行者が占領している様子を映していました。中央分離帯の欄干の上を歩いている人もいます。

バスなど大型車両に限るのでは、といった噂もありましたが一般に開放されているようです。ひょっとしたら、歩行者にも...?でも、歩道はありません。インタビューを受けた人もニュースリーダーも皆口々に、モハカリ交差点の渋滞が緩和されるだろうと言っています。

夕方4時前、ちょうどイフタールラッシュの頃にモハカリを通りかかったときには、確かに交差点を通り抜ける時間が早かった気がします。ただ振り返ると、橋の上が大渋滞になっていました。

コメントありがとうございます...

》 なおなお
 今は、サエダバッド道路のコムラプール駅手前でフライオーバーの工事が進んでいます。(11/5付記)

》 juntakaさん
 空手といえば、大使館発行のメルマガにこんな投稿が載っています。

『日本・バングラデシュ交流メールマガジン(第15号・2004/09/02)』
 【4】特別寄稿「バングラデシュ空手事情」
 (JICA シニア海外ボランティア:北村哲郎氏)

時期を見ると「イムラン ラヒマン」さんという方、北村さんの教え子かも?(11/6付記)

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ジョバイ

東京から出張で来られた方を、夕食に招きました。いつも家では野菜料理しか食べていないのですが、今日は地鶏を一羽トルカリにしました。

イスラムの教典に則って動物を屠殺することを、「ジョバイ(Jobai)」と言います。きちんとジョバイされた肉が、「ハラル(halal)」です。イスラム教徒は、ハラル以外は食べられません。

けれど、この鶏売りはあっさりしていて、さらさらっと祈りを唱えると、ナイフをほぃと門番に渡してしまいました。勘弁してよ、と門番は胴体を押さえる係りにまわり、鶏売りが頭をつまんで引っ張ると鶏のキィっという一鳴き。間髪おかずナイフで首を掻き切れば、鶏は瞬時に白目をむきました。そんな様子を写真に収めようかとも思いましたが、見せ物にするのに気が進まずこの目で最期を見届けました。

お手伝いさんに作ってもらったトルカリはいい味に仕上がったのですが、客人は野菜トルカリの方がお好みでした。バングラの食事に招かれると、牛に鶏にヤギにと肉や魚が並びます。普段は野菜が中心の地味な食卓でも、客を招いたときは奮発して肉を振舞います。

「肉ばっかりで飽きちゃうんですよ。野菜の方があっさりしてて好きなのに。」いゃ実は僕も、普段は野菜しか食べてないんですよ。 発想がすっかりバングラ的になっていたことに我ながら笑ってしまいました。

そういえば食事に招かれるとき、「牛は食べるか?」、「ヤギは大丈夫か?」などと聞かれることがあります。ついつい「苦手はあるか?」と訊かれているように受け取ってしまいがちですが、彼らは宗教上の禁忌がないかを尋ねてくれているのだと思います。イスラム教は豚肉を禁じ、ヒンドゥーは牛を食べません。仏教やヒンドゥーの祭りには、一切の肉も魚も食べない日があります。

このような配慮は案外、日本人には思い至らない所ではないでしょうか。

コメントありがとうございます...

》 なおなお
 そもそも事情を知らない人が、あのカレーうどんの写真を見ても、「なんかカレーの盛りが悪いな」ぐらいにしか思わないだろうね。
ヒンディーに牛を勧めた人たちは、無神経なだけ?それとも禁忌と知って故意に?
(『ドゥルガプジャ』のコメント

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ダカB級グルメ#1「カレーうどん」

「Green Goose」 House #30, Road # 38, Gulshan-2, Dhaka
8821928

ゲストハウス Green Goose の中にあるダイニングです。グルシャン セントラル モスク脇の道路から一本南側の路地にあります。

日本食ならここ』でも紹介したように、日本食のメニューが充実しています。

ベンガル語に「カレー」という語はありません。「トルカリ」がカレーにあたりますが、同時に料理一般を指すときにも用いられます(また「野菜」もトルカリと呼ばれます)。バングラデシュのトルカリは、汁気の少ない油をたっぷり使ったカレーです。牛や鶏、ヤギなどのほか、もよくカレーにします。

ちゃぱなんさん 『魚カレー』、『えびカレー』 (Chapanan.com)

この、料理=カレーという国において、「カレーうどん」というメニューを頼んだなら、どんな物が出てくるのか。その好奇心で、この一品を頼んでみました。まさかあのトルカリがドロっとかかったのが出てきたらどうしよう、という不安の声が上がる中、現われたのは我々の記憶の中にあるカレーうどんのイメージを裏切らない見栄えです。

とりあえず出し汁の上から所謂、我々の言うところのカレーがかけられています。ニンジンや、ジャガイモなども程よい大きさに切ってあります。麺は細め。ゴマとネギがまぶしてあります。この国では、ゴマを見かけません。ネギをまぶすこともしません。そう思えば、なかなか粋な計らいです。鶏肉は骨付き。

カレーが薄味でした。ルーが貴重なので、節約しているのかもしれません。お値段は...
うっかり控えるのを忘れてました。

カレーうどん

コメントありがとうございます...

》 なおなお
 ゴマはどんな状態で売られているの?モシュラ(スパイス)の部類に入るのかな。そもそも、ゴマってどんな風に生っているのだろう。バングラで取れるのだろうか。うーむ、分からないことばかり。

》 midoriさん、なおなお
 目撃情報ありがとうございます。職場の人に訊いたら、村に行けばそこここに生っていると言われました。ただ手間がかかる割に、実入りがよくないので手掛ける人が多くないのだそうです。膝丈くらいの高さで、細い葉の少し上に花が咲き、その中(花の後?)にゴマの実が生るのだと言ってました。
 炒った後、磨り潰してシンガラだったか何かの皮の中に入れたり具に混ぜたり、あるいは油をとったり、なおなおの言うとおり珍しいものではなかったようです。

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ダカB級グルメ 「はじめに」

このタイトル、pataさんの『東京B級グルメ』シリーズのパロディです。既にNo.90を数えていて、僕も日本に帰ったらここ行ってみよう などと記事を見ながら思っているうちに、どうにも暖簾(のれん)分けしてもらいたくなってしまいました。

ところが、このアイデアをバングラ料理グルメのKくんに話すと、次のように異議を唱えるのでした。

ダカ(バングラデシュ)のグルメを扱うというなら、この国の人々が食べる料理や店を取り上げるべきである。
なのに、第一回がカレーうどん」とは何事だぁ!

延いては、この国の料理にグルメが成立するか否か、そもそもグルメとは何かという大論争に及びましたが、その話は割愛します。実はこのKくんとは一時、「ダカ ミシュラン」を作ろうとレストランを一緒に回っていました。料理や店員の態度そして店の雰囲気などを☆の数で評価しようという企みです。彼には、この想いがあったからカレーうどん が許せなかったのかもしれません。残念ながら諸事情により、ダカ ミシュランは実現しませんでした。

よってレストラン案内については、ちゃぱなんさんの『バングラデシュのレストラン!』に期待しましょう。ちゃぱなんさんは「カレー大好き」というだけあって、『カレー日記』も充実しています。

では、僕のこの「ダカB級グルメ」では一体何を扱うのか......その前に、B級とは何か?

  1. 最高級(A級)の店ではなく、庶民の行く店を対象とするという意味を
    「B級」に込めている
  2. 料理や店を批評する筆者自身のことを謙遜して
    「私は師範(A級)ではありませんが」というニュアンスを込めている
  3. B級の「B」は、「Bengal」のBである

上記項3の解釈でいこうと思います。僕ベンガル流の料理紹介、ぐらいに取っておいてください。相変わらず何を扱うのか見えていませんが、ベンガル級がどんな料理か~まずは第一回をご覧ください。

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物売りFILE Update

これまでお見せした写真は8月2425日の2日間で撮ったものですが、このストックだけでよく見かける物売りはほとんど紹介できたと思います。

ただ「包丁研ぎ」を撮るチャンスに恵まれていません。ちょうど自転車のフレーム(ダイヤモンド形の部分)のような道具を担いでいます。サドル(椅子)に座ってべダルを漕ぐと(ハンドルを挿し込む部分に当たる場所にある)円形の研石が回って、ここに包丁の刃を当てて研磨します。Sil(ハサミ)、Pata(豆を擦る台)、Dhar(ナイフ)などを研いでくれます。

先日は近所で、「ノクシカタ」売りを見かけました。ノクシカタは刺繍された布のことです。ひと針ひと針こつこつ手で縫われているのですが、こうした付加価値が価格に乗らないので、日本で買うより遥かに安い値段で手に入ります。コースターからベッドカバー大までサイズ色とりどり、デザインも幾何学模様から人物風景を描くものまで様々です。

没になった写真(右)もあります。合鍵屋だと思うのですが、肝心の右手に持っている道具が写っていません。7~8cm四方の鉄の板を10枚ほど輪に通して、これをチャリンチャリン鳴らしながら歩いています。

いくつか訂正があります。

野菜(物売りFILE#1)』において野菜の名前を示した画の中で、
「ジャムルル(Jamrul)」と書いた物は、実際のところ「ジャンブラ」だったようです。ジャムルルは10cmほどの丸い果物で、一方ジャンブラは20cm以上あるグレープフルーツに似た果物です。

合鍵屋と思われる

古紙回収(物売りFILE#4)』では古紙やダンボール、またビニール等を引き取ると書きましたが、先日は割れたガラスを籠に載せて運んでいました。きっと空き缶などの金属類も扱うと思います。要は、廃品回収です。

バナナ(物売りFILE#5)』では、4種類のバナナを紹介しました。これらは、大振り/小振りの2つに大別できます。丸々として一番大振りなのがネパリ、ちょっと痩せているのがシャゴールです。小振り2種のうち、プリプリっとしているのがチョムパで、なんとなくしょぼくれているのがショブリです。

問題は、写真の中でバナナ売りが担いでいるのがチョムパかショブリか、この見分けがどうも怪しいところです。職場の人に見てもらっても、結構みな違うことを言います。またシャゴールだと紹介した画も、どうもネパリのようです。日本に流通しているのはシャゴールだけのように書きましたが、ネパリもあると思います。

物売りFILE...

  1. 野菜 [Tuesday, October 05, 2004]
  2. [Wednesday, October 06, 2004]
  3. [Monday, October 11, 2004]
  4. 古紙回収 [Wednesday, October 13, 2004]
  5. バナナ [Friday, October 15, 2004]
  6. 箒(ほうき) [Wednesday, October 20, 2004]
  7. [Thursday, October 21, 2004]
  8. 布団 [Tuesday, October 26, 2004]
  9. アクセサリー [Thursday, October 28, 2004]
  10. チャナチュール [Saturday, October 30, 2004]
  11. Update [Sunday, October 31, 2004]

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物売りFILE#10 チャナチュール

チャナチュール売り
市販のチャナチュール

チャナチュ~ルルルル、ボォボォ」

ボォボォ、は円錐形の大きなメガホンを吹いて鳴らす音です。写真のチャナチュール売りは比較的地味な格好ですが、上から下まで真っ赤な道化のような服をまとっている者もいます。

足元に鈴が仕掛けてあって、歩くたびにシャランシャラン と響きます。そのリズムに乗って呼び込みます。チャナチュ~ルルルル...... 最後の「ル」で舌をぶるぶる いわせます。そして、ボォボォ~

チャナチュールは、おつまみです。ビールによく合いそうですが、イスラム教の人たちは酒を飲みません。ちゃぱなんさんの『バングラデシュお菓子情報!!(1) (スナック編)』の中で、チャナチュールも紹介されています。

左上の写真で右手に持った壷には、炭が入っているようです。これでチャナチュールを暖めているのでしょう。また、トッピングを入れた容器、シェイクするための紙(ビニール製?)コップが2ヶ、そして包み紙(古紙)が見えています。

以下は、トッピングの例です。

  • ムリ (muri)
    米を炒ったもの
  • チラ (cira)
    米をつぶして揚げたもの
  • トマト
  • タマネギ
  • カチャモリジ (kaca morij)
    青唐辛子
  • ドゥナパタ (dhuna pata)
    ドゥナの葉
  • ショリシャル テール
    (sorisar tel) マスタードオイル
トッピングを加えてシェイクする 古紙に包んでくれる
紙コップを2つ合わせてチャナチュールにトッピングを加えてシェイクします。紙切れ(古紙)を円錐形に丸めてその中にチャナチュールを注ぎ込み渡してくれます。5~10タカぐらいのようです。

物売りFILE...

  1. 野菜 [Tuesday, October 05, 2004]
  2. [Wednesday, October 06, 2004]
  3. [Monday, October 11, 2004]
  4. 古紙回収 [Wednesday, October 13, 2004]
  5. バナナ [Friday, October 15, 2004]
  6. 箒(ほうき) [Wednesday, October 20, 2004]
  7. [Thursday, October 21, 2004]
  8. 布団 [Tuesday, October 26, 2004]
  9. アクセサリー [Thursday, October 28, 2004]
  10. チャナチュール [Saturday, October 30, 2004]
  11. Update [Sunday, October 31, 2004]

コメントありがとうございます...

》 なおなお
 先日乗った黒タクシーのドライバーも、ついさっき客が今日の売り上げを脅し取って行った、と愚痴ってました。断食に入って間もないころ、ちょうどイフタルの時間帯に乗ったときのことです。そりゃ俺のせいじゃないよ、と言いつつ10タカちょっと多く払ってあげました。(11/1付記)

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彼のチャドカン

金曜日は日本人学校のゲート脇にあるチャドカンで、いつもチャを飲みます。この店はガラスのコップに入れて出すのですが、僕が行くと陶器のカップに入れてくれます。しかも手でコップを入念に洗ってから。

初めてここでチャを頼んだとき、何故か多めに出してよこしました。これで2タカ? と思わず訊いたら、グラスで作ってカップに移して…何とかかんとか言ってましたがよく分かりません。帰りしなに、ホントこれでいいの?と彼の目を見ながら2タカ出したら黙って受け取りました。

でも店を出てから、あの量に僕が満足したのなら少し多めに払っても良かったんだと気付き、次の週には僕の方から1タカ分多めに作ってくれ と頼みました。合気道の練習で汗を流した後なので、がぶ飲みしたいのです。そして、先週も余計に作ってくれたから と4タカ渡しました。でも彼は、1タカおつりを返してよこそうとしました。

それ以来、彼はいつもチャを多めに入れてくれます。僕が1タカ分余分に と言っても、2タカのチャでいい と言っても、いつも量はだいたい同じ。少し多めです。そして僕が2タカ出そうと、3タカ払おうと黙って受け取ります。

今になって、やっと僕も分かりました。彼の出すチャに、僕が必要十分だと思う額を払えばいいのです。喉が渇いていたら額を多めに、ひと口飲みたかっただけなら2タカで。今日は何も言わず長椅子に座りました。いつものように多めのチャが出てきました。僕は3タカを置いて立ちました。

日本人学校の周囲で工事をしているため、水が止められているらしく今日はプールに入ることができませんでした。見るとプールの入り口に赤旗が立てられています。もう今シーズンはクローズしたという意味です。プールが終わったとなると、もう日本人学校に来る機会もないでしょう。あのチャがきっと、彼の店で飲む最後のチャになりました。

ロジャ(断食)に入ってから彼の店も他と同様、周囲を幕で囲っています。先週この幕をくぐって中に入ると、中にいた客が何やら笑っています。どうしたんだと訊くと、こいつ、とチャドカンの彼を指しつつ、自分はちゃんと断食しときながらオレたちには罪を出してよこすんだ、と自嘲気味の冗談を言っていました。

彼は口元だけでちょっと笑いながら僕のチャを入れていました。正直そうな目をしています。

コメントありがとうございます...

》 なおなお
 ここだけの話、あぁもうあのお兄さんのチャを飲むこともないな、と思ったら不覚にも泣けました。(10/31付記)

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