ニッポンエイガ
『恋の門』そして『SURVIVE STYLE5+』という2本の映画が間もなく公開されることを、NHK(World)の「What's on Japan」を見て知りました。前者には「OTAKU in Love」(Webサイトにそのようなフレーズは見当たりませんが)、後者はCF(コマーシャルフィルム)監督の手による「日本映画じゃないニホンエイガ」というキャプションがつけられていました。どちらも、今の日本だからこそ生まれてくる映画だと思います。
バングラデシュに来てから映画館に行ったことはありませんが、看板を見る限り、グラサンの似合うマッチョな主人公が悪者に連れ去られた美女を救い出し、なぜか海に飛び込むと爆弾がボカァンと爆発するような話だと思います。TVでもよくやっていて、昔いた門番はうちに来て夢中になって観ていました。この手の大掛かりな映画は、インドから入ってくるのだと思います。バングラデシュ製のドラマは、素朴なホームドラマが多いようです。また映画の不正コピーが出回っているので、家にTVと再生装置のある人はVCDやDVDで新しい作品を観ています。
この国の人たちが上の日本映画を観ても、それなりに楽しめるだろうと思います。でも決して、バングラデシュからこのような映画が生まれてくることはないでしょう。なにしろ日本は、電車が1分と送れずに到着する国です。もしバスの運転手が、車を走らせたまま客を乗り降りさせたりしたらニュースになってしまうはずです。そしてその運転手は、もう2度とハンドルを握ることが出来ないのでは。
-- ちなみにバングラデシュに電車はありません。よく走る汽車の屋根によじ登って、仁王立ちになっている人を見かけます。バスは客を乗せるときも車を停めません。うかうかしていると降りる前にスピードを上げられてしまうので、客はみな前の席に座りたがり、後部座席の客は降りるバス停のずっと手前からそそくさと立ち上がります。その調子で飛行機でも、着地したかしないかという、まだガタガタ揺れているうちから出口に向かって歩き出す人がいるそうです。--
日本人は電車を定刻に運行するために、あるいは締め切りを守ったり品質への要求に応えるために必死になって働きます。自分がどう動けば、自らが属する社会や組織が望ましい方向に向かうか考えます。責任を果たせなかったら、あるいは過失で会社に損害を与えてしまうことが殊更ストレスになります。それを苦に自殺してしまうこともあります。このような日本人のユニークな特性を、日本から離れて暮らす中で再認識しました。
そんな日本人が、思いつめて思いつめて、やがてその先に見えてくる狂おしさみたいなものを、『恋の門』と『SURVIVE STYLE5+』のほんの短い紹介映像でしたが、その中で感じたのでした。
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※トラックバックは上記2サイトの本日付の記事に脈略無く入れてしまいました。どうぞ悪しからず
↓『恋の門』はインド人監督も絶賛だそうです。(9/23付記)
『恋の門』はマサラムービーだ!! (恋の門BLOG)


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